超高強度繊維補強コンクリート「サクセム」とは

  • 概要、特長
  • 標準配合
  • 基本性能
  • 構造性能・耐久性能
  • 設計方法について
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トップサクセムとは設計方法について

設計方法

サクセムは、土木学会「超高強度繊維補強コンクリートの設計・施工指針(案)」(以下、UFC指針という)に準拠した設計・施工が可能です。
また、サクセムを用いた構造物の設計の詳細については、「サクセム設計・施工マニュアル(案)」をご確認ください。
ここでは、「サクセム設計・施工マニュアル(案)」から設計に関する記載の一部を紹介します。

設計の基本

  • ●サクセムを用いた構造物の設計では、要求される安全性、使用性、環境と適合性、景観などを満足するように、構造物の性能照査を行うことを原則とします。
  • ●引張鋼材としてはPC鋼材の使用を標準とし、部材問の接合部など特殊な場合を除いて異形鉄筋は使用しないことを原則とします。
  • ●サクセムを用いた構造物の設計耐用期間は、一般に100年を標準とすることが出来ます。
  • ●ひび割れ発生に関する使用限界状態の照査では、構造部材に発生する引張応力が、設計ひび割れ発生強度fcrdに至らないことを確認するものとします。

材料の設計値

1.材料強度の特性値

サクセムの設計に用いる材料強度の特性値
圧縮強度 f'ck 180 N/mm2
ひび割れ発生強度 fcrk
8.0 N/mm2
引張強度 ftk
8.8 N/mm2

2.応力-ひずみ曲線

サクセムの圧縮応力-ひずみ曲線

サクセムの圧縮応力-ひずみ曲線

サクセムの引張応力-ひずみ曲線

サクセムの引張応力-ひずみ曲線

3.ヤング係数

一般に4.6×104N/mm2とします。

4.ポアソン比

一般に0.2とします。

5.熱特性

サクセムの熱特性

熱膨張係数(×10-6/℃) 13.0
熱伝導率(kJ/mh・℃) 6.36
熱拡散率(×10-3m2/h) 2.16
比熱(kJ/kg・℃) 1.01

6. 収縮

サクセムの収縮は、一次養生条件、構造物周辺の湿度、部材断面の形状寸法等の影響を考慮して、これを定めることを原則とします。
参考として、基本養生および気中養生(20℃相対湿度60%)を行った100×100×400mm供試体について、養生中および養生後の収縮ひずみを計測した結果を以下に示します。

サクセム供試体の収縮ひずみの計測結果例

基本養生供試体 気中養生供試体
凝結開始~材齢230日
凝結開始~基本養生終了 基本養生終了~材齢230日
約700×10-6 約50×10-6 約800×10-6

7.クリープ

基本養生終了後のクリープ係数は0.7を原則とします。

8.単位重量

死荷重の算出に用いるサクセムの単位重量は24.5kN/m3です。

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